動物好きにもたまらない? 2015年春、「鳥獣戯画-京都 高山寺の至宝-」展開催!
ウサギ。ネコ。 カエル。サル。いかがでしょう? とある作品のなかから愛らしい動物たちをピックアップしてみました。この動物たちはすべてこの特別展に出品される作品に登場します。何の展覧会? どの作品?え? わかりませんか? もう一度、始めのウサギを見てみてください。どこかで見たことのあるウサギですよね? そう! これらはすべて、あの有名な国宝「鳥獣戯画」に出てくる動物たち。国宝 鳥獣人物戯画...
View Article日々奮闘中!写真アルバムの保存
トーハクに多くの貴重な写真アルバムがあるのはご存知でしょうか。当館の写真資料は質量共に日本有数で、その中には重要文化財2件が含まれており、うち1件が写真アルバム「旧江戸城写真帖」です。写真資料は主に本館15室で展示が行われており、一部はインターネット(東京国立博物館情報アーカイブ古写真データベース)で公開されています。重要文化財 旧江戸城写真帖装丁 蜷川式胤編 横山松三郎撮影...
View Article黒田記念館がリニューアルオープンします。
2012年から耐震工事のため休館していた黒田記念館が、いよいよ2015年1月2日(金)にリニューアルオープンします。展示室は2階。アールヌーヴォー調の階段の手すりのデザインも見どころのひとつです。建築意匠もお楽しみいただけます階段を上って左手が新たに設けられた特別室。黒田清輝の代表作「湖畔」「智・感・情」「舞妓」「読書」のみの贅沢な空間となっています。作品との調和にこだわって生まれた、落ち着いた色調...
View Article博物館に初もうで~ひつじと吉祥~
年の瀬も押し迫ってまいりました。この時期、みなさん共通の懸案事項といえば、そう、年賀状です!2015年は未(ひつじ)年ですが、みなさんどんなデザインをご用意されていますでしょうか?さて、今のわたしたちが思い浮かべるヒツジは、ふわふわ、もこもこした豊かな毛で全身を覆われた、かわいらしい姿ではないかと思います。では、そのイメージはいつから来たのでしょうか?お正月のトーハクでは、「博物館に初もうで~ひつじ...
View Article2014年もありがほー!
2014年もいよいよ大晦日。今年もトーハクの一年を振り返ってみましょう。新年は1月2日から「博物館に初もうで」。獅子舞や和太鼓で、お正月気分満喫だったほ!年明け1月15日からは、2つの特別展がはじまりました。「クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美」は、アメリカの美術館にもたくさん素晴らしいの日本美術コレクションがあるなんてびっくり。「人間国宝展―生み出された美、伝えゆくわざ―」では、現代の人...
View Article2015年 新年のご挨拶
皆様、明けましておめでとうございます。平成27年、2015年の新年を皆様とともに寿ぎたいと思います。今年は羊年です。羊は古来より人類にとって身近な動物のひとつであり、神への最適な捧げものとして考えられていたため、やがて「よきもの」の意を備えました。「美」「善」「祥」といった漢字にも羊の字が使われています。恒例の干支の展示も1月2日(金)からの「博物館に初もうで~ひつじと吉祥~」で12回目を迎え、一巡...
View Article横河コレクションの醍醐味―「『甌香譜』の世界」の展示より
新年あけましておめでとうございます。昨年5月より、東洋館5室では建築家横河民輔(よこがわたみすけ 1864~1945)によって寄贈された中国陶磁コレクションの展示を行なっています。...
View Article「みちのくの仏像」「3.11大津波と文化財の再生」開幕!
特別展「みちのくの仏像」と特別展「3.11大津波と文化財の再生」が、いよいよ本日開幕しました!それに先立ち、昨日は開会式・内覧会が行われました。寒空のもとたくさんのお客様にご来館いただき、2015年最初の特別展も幸先の良いスタートとなりました。特別展「みちのくの仏像」は、本館1階特別5室で開催されています。東北各地から集められた仏像が、ひとつの空間に勢ぞろいした姿は、まさに圧巻!東北の三大薬師といわ...
View Article編者の意図も伝えたい!写真アルバムの保存
皆さんが旅行や家族の写真アルバムを作る際、写真を厳選し、ページの進みは旅行の行程順、家族の歴史順になるように並べて作るなど、なんらかの意図を込められると思います。前回のブログでご紹介しました当館所蔵の重要文化財「旧江戸城写真帖」(横山松三郎撮影、蜷川式胤編、高橋由一著色)は64図から構成されていますが、霞会館所蔵の、同じ「旧江戸城写真帖」は100図(著色はありません)で構成されており枚数が違います。...
View Article「3.11大津波と文化財の再生」見どころ・聴きどころ
特別展「3.11大津波と文化財の再生」には「見どころ」だけではなく「聴きどころ」があります。大津波によって奇跡的に残った高田松原の一本松の写真を背景に、本館大階段の踊り場に一台の古風なオルガンが展示されています。陸前高田市立博物館が所蔵するこのオルガンは、東日本大震災当日は博物館の2階収蔵庫に保管されていました。津波により収蔵庫扉はなくなりましたが、庫内への瓦礫の流入は思ったほど多くはなく、美術品、...
View Article親鶴の背中に小鶴を乗せて♪「水滴の美―潜淵コレクションの精華―」
1月15日の小正月、お飾りや注連縄、書初めなどを持ち寄り、火でお焚き上げする「どんどん焼き」(どんど焼き)。ニュース映像などでその様子を見るにつけ、思い出されるのは、中学生のころ教科書で読んだ、井上靖の『しろばんば』の抄出部分。「少年老い易く学成り難し」「一寸の光陰軽んずべからず」・・火にくべられた、あき子の書初めを、男子がいやがらせで開こうとする。松も取れていや増す寒さと火の暖かさ、思春期の微妙な...
View Articleみちのくの仏像・私のイチオシ 十二神将立像
彫刻を担当しております、研究員の西木です。学生時代から、薬師如来像を研究対象にしておりましたので、勝常寺(しょうじょうじ)・黒石寺(こくせきじ)・双林寺(そうりんじ)から三大薬師が揃っておでましになる機会に立ち会えて、感動の日々を送っております。しかし、ここでご紹介するイチオシは、ずばり山形・本山慈恩寺(ほんざんじおんじ)の十二神将立像(じゅうにしんしょうりゅうぞう)です。あまり大きくないので目立ち...
View Article「3.11大津波と文化財の再生」救出から再生へ
開催中の特別展「3.11大津波と文化財の再生」では、本館特別4室で「文化財再生のみちのり」と題した、文化財レスキューの進み方と今後解決を必要とする技術的課題についてのパネル展示を行っています。今回は、パネル展示の流れに沿って、本館特別2室で展示中の「石川啄木歌碑拓本」が救出されてから本展での展示にいたるまでのみちのりをご説明します。写真1は、被災した陸前高田市立博物館(写真2)から救出された直後の資...
View Article国宝「檜図屛風」修理後初公開・文化財用大型CTスキャナー記者発表会
2月16日(月)、トーハクでは2つの記者発表会が開催されました。まず初めは、文化財用大型CTスキャナーのお披露目です。昨年3月に導入し、約1年の試験稼動を経て、このたび、正式稼動となりました。これまで、文化財用のCTスキャナーは、西日本の施設(九州国立博物館、九州歴史資料館、奈良文化財研究所)にしかなく、東日本でも自然科学系の施設(理化学研究所、国立科学博物館)にしかありませんでした。そのため、東日...
View Articleみちのくの仏像・私のイチオシ みちのくのモナリザ?
謎を秘めた美しい像といえば、皆さんはダビンチのモナリザを思い浮かべるのではないでしょうか。あの謎めいた微笑は何なのか、世界中の人びとを魅了しています。 実は本展覧会に出品されている仏像のなかにも、謎を秘めた美しき像があります。それが成島毘沙門堂の伝吉祥天立像です。重要文化財 伝吉祥天立像 平安時代・9世紀 岩手・成島毘沙門堂蔵...
View Article新装なった「檜図屏風」
国宝 檜図屏風が、装い新たに展示されています。平成23年1月の「本館リニューアル記念 特別公開」で展示されて以来、4年ぶりの公開になります。その間に1年半に及ぶ修理が行われ、それまでの8曲1隻の屏風から4曲1双の屏風に形式も改められました。国宝 檜図屏風 狩野永徳筆 安土桃山時代・天正18年(1590)...
View Article「クレオパトラとエジプトの王妃展」開催!
トーハクにクレオパトラがやってきます!誰もが知っているクレオパトラ。カエサルやアントニウスといった世界史上の大物をとりこにしたという、美女のなかの美女です。そんなクレオパトラゆかりの名品が、この夏、トーハクにやってきます。東京国立博物館では、この夏「クレオパトラとエジプトの王妃展」(2015年7月11日(土)~9月23日(水・祝)、平成館)を開催します。...
View Article特別展「みちのくの仏像」10万人達成!
特別展「みちのくの仏像」(1月14日(水)~4月5日(日)、本館特別5室)は、 3月4日(水)に10万人目のお客様をお迎えしました。ご来場いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。 10万人目のお客様は、鈴木康子さん。なんと宮城県仙台市よりお越しいただいたそうです。東北の仏像を展示する本展の、記念すべき10万人目のお客様が東北のお客様。これも仏縁なのかもしれません。鈴木さんには、東京国立博物館長...
View Article東京国立博物館コレクションの保存と修理
保存修復室の沖松と申します。今回は、3月15日(日)まで公開中の特集「東京国立博物館コレクションの保存と修理」(本館特別1室)についてご紹介させていただきます。当館の保存修復事業の成果の一端として、修理を終えた作品を、修理のポイントやその工程中に得られた情報などとともに紹介するこの展示も今回で15回目!そんな節目の年でもある今回は、国宝室での「檜図屏風」の修理後初お披露目の展示と同時開催として、檜図...
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