臨時全国宝物取調局の活動―明治中期の文化財調査―
本館15室では12月20日(火)から特集「臨時全国宝物取調局の活動―明治中期の文化財調査―」の展示が始まります。今年の8月から10月にかけて同室で特集「壬申検査―博物館草創期の文化財保護活動―」が展示されましたが、この壬申検査に続いて行なわれた日本全国の宝物を対象にした文化財の調査活動を担ったのが臨時全国宝物取調局です。局名にあるように「臨時」の活動でしたので、組織は明治21年に発足し、10年間で廃...
View Article海外展「日本美術の粋―東京・九州国立博物館名品展」の舞台裏(1)
こんにちは、特別展室の金井です。東京国立博物館は、年間、いくつの展覧会を行っているかご存知でしょうか。今年だけでも「黒田清輝」「黄金のアフガニスタン」「ほほえみの御仏」「古代ギリシャ」、最近では「禅」「平安の秘仏」など、これを読んでくださっている方々は、すぐにいろいろな展覧会名を思い出されることと思います。実は、東京国立博物館が行っている展覧会は、博物館の敷地内だけではありません。当館の収蔵するコレ...
View Article特別展「平安の秘仏」20万人達成!
特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」(9月13日(火)~2017年1月9日(月・祝)、本館特別5室)は、12月22日(木)に20万人目のお客様をお迎えしました。多くのお客様にご来館いただきましたこと、心より御礼申し上げます。 20万人目のお客様は、千葉県松戸市よりお越しの川崎浩子さん。川崎さんには、当館館長...
View Article新春の風物詩「博物館に初もうで」
2017年のお正月で14回目を迎える「博物館に初もうで」(2017年1月2日(月・休)~29日(日))。すっかり上野の新春の風物詩となりました。チラシのメインビジュアルは、鈴木春信筆「鶏に餌をやる男女」です 1月2日(月・休)、3日(火)は、獅子舞、和太鼓、曲独楽に落語、コンサートなど イベントも盛りだくさん。お正月気分を盛り上げます。...
View Article2016年もありがほー!
2016年も今日で終わりね。 今年も盛りだくさんの一年だったほ。 今年もいっしょに2016年のトーハクを振り返ってみましょう! 2016年も1月2日(土)から開館したんだほ! 「博物館に初もうで」では狩野山雪「猿猴図」のかわいいおさるさんに釘づけだったほ…。3月23日(水)からは特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」と特別公開「国宝土偶 縄文の女神」が始まりました。...
View Article2017年 新年のご挨拶
皆さま、新年明けましておめでとうございます。昨年は熊本地震など、大規模災害により貴重な人命が失われ甚大なる被害が生じました。お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被害を受けられた皆さまに心からお見舞い申し上げます。当館は文化財保存の面から、被災文化財の救出活動などに今年も積極的に取り組んで参ります。さてトーハクのお正月は、今年で14回目を迎えます恒例の新春企画「博物館で...
View Article「平安の秘仏」展、台座納入物の内容が判明!
彫刻担当の西木です。早速ですが、みなさん、特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」のブログで、ご本尊の輸送方法をご紹介した記事を覚えていらっしゃいますか?大きな仏像を運ぶのがどれほど大変か、ということが印象に残っている方も多いかと思いますが、ご本尊の点検作業中に台座の中から木箱が発見されたということにも触れておりました。箱の中身は、X線CT撮影という調査によって、籾(もみ/脱穀する前...
View Article新しい年を祝う鳥たち
新年、明けましておめでとうございます。当館では毎年正月にちなんだ特集展示を行っており、今年は平成29年の干支である酉にちなんで、「暁の鳥」「祝の鳥」の二つのテーマのもとに、鳥を表わす美術工芸品を展示します。まず「暁の鳥」について。十二支は動物に例えられ、十二支の酉は鶏の姿で表現されることが通例です。鶏は鳴いて夜明けを告げる人間に身近な家禽であるとともに、赤い鶏冠や長い尾羽根の姿が美しかったためか、美...
View Article董其昌とその時代─明末清初の絵画の楽しみ方
董其昌は、明時代も終わりに近づいた1555年、現在の上海地方に生まれました。さほど裕福な家の出身ではありませんでしたが、勉学に励み、数え35歳で難関の科挙に合格、官僚生活をスタートします。その後は、一時的に官を退くことはありましたが、ほぼ順調にキャリアを積み上げ、南京礼部尚書の地位まで昇りつめます。郷里では地位を活かして豪勢な生活を送り、82歳の長寿を全うしました。まずまず幸せな一生を送ったといえる...
View Articleユリノキちゃんの「上野で春日詣」!
こんにちは、ユリノキちゃんです皆さん、お正月に初もうではどこか行かれましたか?いつも近所の神社におまいりに行く、という方にもお知らせです。来週17日(火)から、トーハクで春日詣でができちゃいます!特別展「春日大社 千年の至宝」(1月17日(火) ~...
View Article87年ぶりの公開! 横山大観の襖絵
明治から昭和にかけて活躍した横山大観(1868~1958)は、現在でも高い人気を誇り、「国民的画家」ともいわれています。その大観が、香り立つほどに紅白の梅を華やかに描いています。画面からは春ののどかな陽気が感じられるほどです。梅図襖 横山大観筆 大正15年(1926)...
View Article明末清初の「連綿草」の魅力
東洋館の4階、8室で開催中の、台東区立書道博物館との連携企画「董其昌とその時代―明末清初の連綿趣味―」は、1月31日(火)から後期展に入り、会期も残すところ1か月を切りました(東京国立博物館:~2月26日(日)、台東区立書道博物館:~3月5日(日))。陳列替えを経た両会場では、絵画を中心に新たな作品がお目見えしております。...
View Article【春日大社展】巨大楽器・鼉太鼓を展示する!
春日大社展の会場を歩いていると、どこからともなく、パア~ア~、ピ~イ~、ドン、パア~ア~~と雅楽(ががく)の音色が聞こえてきます。すると突然にドーンと巨大でカラフルな置き物(?)が姿を現わします。まさかと思われますが、これは一つの楽器であり、その名は鼉太鼓(だだいこ)。鼉太鼓は宮廷芸能の雅楽に用いる楽器で、筒形の胴体の前後に巴文を描いた革製の鼓面を調緒(しらべお)で留めて、胴体のまわりに彩色をほどこ...
View Article画禅室ものがたり-董其昌の光と闇-
東京国立博物館東洋館8室と台東区立書道博物館で開催中の連携企画「董其昌とその時代―明末清初の連綿趣味―」も、いよいよ終盤戦! (東京国立博物館:~2月26日(日)、台東区立書道博物館:~3月5日(日))。...
View Article特別展「春日大社 千年の至宝」 10万人達成!
特別展「春日大社 千年の至宝」(1月17日(火)~3月12日(日)、平成館)は、2月16日(木)に10万人目のお客様をお迎えしました。ご来館いただいた多くのお客様に、心より御礼申し上げます。記念すべき10万人目のお客様となったのは、神奈川県川崎市よりお越しの安河雅人くん。本日は、お母さんの智子さんと一緒にご来館いただきました。雅人くんには、当館館長...
View Article【トーハク考古ファン】銅鐸に描かれたシカ
シカ・シカ・シカ。ただいま、当館で好評開催中の特別展「春日大社 千年の至宝」の会場には、シカが登場する作品がいろいろと並んでいます。まさに、シカのオンパレード!鹿図屏風 (左隻部分)江戸時代・17世紀 春日大社蔵春日権現験記絵(春日本)巻一 (部分)江戸時代・文化4年(1807)...
View Article【春日大社展】ユリノキちゃん、展示替えに潜入
こんにちは、ユリノキちゃんです春一番が吹いていよいよ桜の季節が待ち遠しいですね。そんななか、特別展「春日大社 千年の至宝」(3月12日まで)は、一足先に盛り上がっていますよ 先週2月13日(月)の休館日に大幅に展示品の入れ替えを行って、新しく展示された作品がたくさんある、ということで、展示替えの現場に行ってきました。...
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